debian6へのSALOME-Meca2011.2のインストール(2)
debian6でのSALOME-Meca2011.2の設定が完了したので、早速例題による動作確認を実施しました。
設定のためログインしていたrootをログアウトし、一般ユーザーにログインしなおして、自分のホームディレクトリにてrunsalomeと打つと、SALOME6が起動しました。
また、こちらと同じ例題を実施するため、sample.stepを読み込み、MESH作成まで問題なく出来ました。
CentOSではここから先(Aster)がうまく行かなかったのですが、今回は、_hashlibなどの問題もなく、wizardが完了し、sample.commが作成されて、オブジェクトブラウザにもlinear-staticが作成できました。
その後、linear-staticを右クリックして「RUN」てCode-Asterを実行させたところ、問題なくJOBが流れ、計算が完了しました。ポスト表示もOKです。
続けて、Eficasの動作確認を実施しました。例題は以前実施したL字型金具の日本語例題です(こちらを参照下さい)。
モデルの読み込み、m単位からmm単位へ変換のためのスケーリング、グループ作成、メッシュ作成まで、以前と同様に問題なく実施できました。また、wizardによる線形解析も正常に完了しました。
さて、ここからEficasを使用します。モジュールを「Aster」に変え、オブジェクトブラウザから、linear-staic -> Data の下にある、(job名).commを右クリックし、Run EficasでEficasを起動しました。
このとき、Code-Asterのバージョンを選択する画面がでましたが、
の情報では、STA10.5が最新のようですので、STA10.5にしておきました。
その後、Eficasが無事立ち上がり、commを編集できました。
編集後のCode-Asterによる計算も問題有りませんでした。
SALOMEにはその他にも多くのモジュール・機能がありますが、全てを動作検証することは現段階の私には難しいですので、ここまでで一応debian6における基本解析機能の動作が確認できたことにします。
しかし、ここまでなかなか時間がかかりました。今回は問題なく動きましたが、それはたまたまです。同じdebianでも、OSがバージョンアップしたり、SALOME-Mecaの方が変わったりする度に、動作しなくなる可能性は有ります。
CentOS6では(私の環境においては)Code-Asterがエラーを出しましたが、これを解決するスキルが無いと、何かのはずみでSALOME-Mecaが動かなくなったとき、長期間行き詰まってしまうおそれがあります。
それを考えると、改めて「DEXCS-Salome」のありがたさが分かります。
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